EtherCAT マスターソリューション
高性能FPGA IPから柔軟なオープンソースを活用したソフトマスターまで、お客様のニーズに合わせたEtherCATマスターソリューションを提供します。
Intel FPGA 、Xilinx FPGA に対応した EtherCAT Master IPです。EtherCAT Master IPを使用するためのAPI、サンプルソフトが付属しているので、購入後すぐにご使用いただけます。
ハードウェアマスタの特徴
- ハードウェアIPにより、μ秒オーダーのサイクリック周期でもジッタが発生しない
- 通信周期が確定するのでスレーブの処理時間設計が容易
- EtherCAT通信にシステムの制御アプリケーションの負荷の考慮が不要
- パケット生成、解析にCPUリソースを必要としない
- 従来の通信専用ICを使用していたシステムと同じ設計方針でEtherCAT化することが可能
EtherCAT マスター製品紹介・開発サービス
FPGA EtherCAT マスターIP(ハードウェアマスター)
μsオーダーの超高速制御を実現したいお客様へ。
FPGA EtherCAT
マスターIPが、確定的なリアルタイム性能とCPU負荷軽減で、お客様の課題を解決します。
Altera/AMD
FPGAに対応したハードウェアIPです。EtherCATマスタープロトコルをFPGAで処理することで、CPU負荷を大幅に軽減し、μsオーダーの高速・高精度な通信を実現します。
主な特長
- CPU負荷軽減によるメインアプリケーションの性能向上
- ジッタの少ない安定した通信サイクル
- 高精度時刻同期 (Distributed Clock) 対応 (Pro版)
- 冗長化機能対応 (Pro版)
- APIとサンプルソフトウェア付属
オープンソースEtherCATマスターソリューション
コストを抑え、柔軟性の高いEtherCATマスターを求めるお客様へ。
オープンソース活用で、迅速な導入とカスタム開発を実現します。
オープンソースソフトウェアを活用し、Linux環境でEtherCATマスターを構築します。評価や導入検討、技術習得に最適な低コストソリューションです。カスタム開発としてお客様の基板にポーティングいたします。
主な特長
- LinuxとSOEMによるオープンソース環境
- BSP開発サービスによるハードウェア対応
- コストを抑えたEtherCATマスター環境構築
FPGA IP vs オープンソースソフトマスター
| 項目 |
FPGA EtherCAT マスターIP |
オープンソースEtherCATソフトマスター |
| 性能(リアルタイム性) |
◎ 非常に高い(μsオーダーのジッタ) |
〇 高い(msオーダー、カーネルパッチで向上) |
| CPU負荷 |
◎ 非常に低い(ハードウェア処理) |
△ 高い(ソフトウェア処理) |
| 導入コスト |
△ 高い(IPライセンス費用) |
◎ 非常に低い(オープンソース) |
| 開発の柔軟性 |
〇 高い(APIでカスタム可能) |
◎ 非常に高い(ソースコード変更可能) |
| 開発難易度 |
△ 高い(FPGAの知識も必要)*1 |
〇 比較的低い(Linuxの知識が必要) |
| 最適な用途 |
高精度な同期制御、CPU負荷を避けたいシステム |
コストを抑えたい、柔軟な開発を行いたいシステム、評価・学習
|
*1:ポーティングサービスもご提供いたします。
EtherCAT マスターIP 仕様
| 項目 |
内容 |
| 通信プロトコル |
EtherCAT (IEC 61158-3/4/5/6-12) CoE対応 |
| 伝送速度 |
100Mbps (100BASE-TX) 対応 |
| 通信ポート数 |
2 ポート(Pro版のみ) |
| プロセス通信周期 |
62.5 μs ~ 65,535 μs データ数、スレーブ数による |
| 機能 |
高精度時刻同期(DC)機能(Pro版のみ) |
| 冗長化機能(Pro版のみ) |
| 再送機能(Pro版のみ) |
| パケット生成/解析機能 |
| プロセス通信 (定周期通信) 機能 |
| メールボックス通信機能 |
| FoE機能 |
EtherCAT マスターIP説明
EtherCAT Master IPの製品紹介です。
EtherCAT マルチマスター
マルチマスターによる制御デモ動画です。
マスターIP応用事例:マルチマスター構造による課題解決
システム簡素化、障害耐性、ネットワーク同期など、複雑な課題を抱えるお客様へ。
一つのICで複数ネットワークを制御するマルチーソリューションが、最適な解決策を提供します。
システム設計の簡素化、障害耐性、ネットワーク間同期、トラフィック分散、など、FPGA
IPだから複数ネットワークを搭載できます。お客様のシステム要件、性能、コスト、開発期間に応じて、最適なEtherCATマスターソリューションをご提案します。FPGA
IPのライセンス形態も、単一製品からシリーズ製品まで柔軟に対応可能です。
採用事例
マスターIP 対応実績
| メーカー |
デバイス |
実績 |
| Altera |
Cyclone5, MAX10, Agilex5 |
実績あり |
| AMD |
Zynq-7000, UltraScale+ MPSoC |
実績あり |
| EFNIX |
Titanium |
開発予定 |
サポートOS
| OS |
備考 |
| Linux + Xenomai |
標準品 |
| uITRON |
標準品 |
| FreeRTOS |
カスタム実績あり |
| Toppes |
カスタム実績あり |
*:FPGAとOSの組み合わせ等、詳細はお問い合わせください。
OpenAMP連携
AMD
ZynqでLinux、uITRONによるOpenAMPを使用してEtherCATネットワークを実装しました。
EtherCATスレーブ基板検査治具
ソフトマスターを使用して、EtherCATスレーブ基板検査治具を開発しました。
よくあるご質問
FAQ
FPGAのハードマスターとオープンソースマスター、どちらを選ぶべきですか?
選択は要件によります。μsオーダーの定周期通信をご希望される場合、FPGAのハードマスターが最適です。一方、ランイニングコストを抑えたい、柔軟にカスタマイズしたい、あるいは評価・学習目的であれば、オープンソースーが適しています。上記の比較表もご参照ください。
ソフトマスターを搭載した評価環境はすぐに入手できますか?
現在、準備を進めております。提供開始まで今しばらくお待ちください。
ハードマスターはどのFPGAデバイスに対応していますか?
Altera のCycloneシリーズ、MAX10、Agilex5、およびAMD
のZynq-7000、UltraScale
MPSoC+での実績があります。その他のデバイスについては、お気軽にお問い合わせください。
ハードマスターはLinux以外のOSでも利用可能できますか?
はい、可能です。標準ではLinuxとμITRONをサポートしていますが、FreeRTOSやTOPPERSなど、他のRTOSへのポーティングもカスタム対応として承っております。お気軽にご相談ください。なお、ベアメタルには対応しておりません。
ハードマスターのライセンスはどのようになっていますか?
使用目的等と合わせてご相談ください。無償評価、研究ライセンス等、お客様の目的に合わせたライセンスをご提案させていただきます。